仮想デスクトップ技術は長い歴史を持ち、広く知られています。シンクライアントを使ったリモートデスクトップ技術の始まりは1990年代にまで遡りますが、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)という用語はVMwareが2006年に最初に使いました。それにシトリックスやマイクロソフトが追従することで、この用語が一般化しました。VDIはデータセキュリティおよびコンプライアンス、そして災害復旧と事業継続性を可能にするもので、開発された当時は非常に魅力的なソリューションでした。しかし、その後状況は大きく変わりました。ネットワークペリメータは消滅し、SaaSモデルの登場によって最新のアプリケーションがクラウド上に置かれるようになり、その多くにブラウザ経由でアクセスするようになったのです。